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Works 施工事例

【新築事例】大雨の日も安心できる中庭のある家へ|大雨対策まで考えた愛犬と楽しむ空間づくり

竣工 2020.7
延床面積 125.88㎡
敷地面積 242.87㎡
施主様のご要望 家の中にいながら自然や光を感じられ、愛犬ものびのび過ごせる中庭のある住まいをご希望いただきました。同時に、中庭は建物に囲まれるため、大雨の際に水が溜まらないかという点も考慮し、デザイン性だけでなく安心して長く使える屋外空間を目指しました。

Voice 施主様の声

Detail 本物のこだわり

Staff voice 施工担当者のコメント

中庭のある家は、外からの視線を抑えながら光や風、緑を暮らしに取り込めることが大きな魅力です。今回のお住まいでも、中庭を中心に室内がつながることで、玄関や居室から自然を感じられ、愛犬にとっても安心して外に出られる空間になりました。

ただし、中庭を計画するときに私たちが大切にしているのは、晴れた日の完成イメージだけで判断しないことです。特に注意したいのが大雨です。四方または三方を建物で囲まれた中庭は、一般的な庭に比べて雨水の排出経路を確保しにくく、排水計画が不十分だと水が溜まりやすくなります。

そのため設計段階では、「どこに雨が落ちるのか」「どちらへ水を流すのか」「排水口まで水がきちんと到達するか」といった水の動きを想定しておくことが重要です。床の勾配は完成後にはほとんど意識されませんが、中庭を快適に使い続けるためには非常に重要な部分です。

さらに、中庭と室内をつなぐ大開口は、この住まいの開放感を生み出す大きな魅力でもあります。その反面、大雨時には窓付近まで水が来ないよう、排水との関係を考える必要があります。デザインを優先して段差を極端に小さくすればよいというものではなく、使いやすさと雨仕舞いのバランスを考えることが大切です。

中庭の魅力は、完成した瞬間だけではなく、実際に何年、何十年と暮らすことで実感するものだと思っています。晴れの日には家族や愛犬が気軽に外へ出られ、雨の日にも過度な心配をせずに過ごせる。そのためには、目に見えるデザインだけではなく、排水やメンテナンスまで含めて計画することが大切です。

これから中庭のある家を検討される方には、ぜひ「どんな中庭にしたいか」と同時に「大雨が降ったとき、この雨水はどこへ行くのか」という視点も持っていただきたいと思います。

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Column 新築の中庭のある家で大雨対策をするコツ

中庭のある家を建てる際、大雨対策で最も重要なのは、雨が降ってから対処するのではなく、設計段階で「雨水の出口」をつくっておくことです。

中庭は建物に囲まれているため、通常の庭のように敷地外周へ自然に水を逃がせない場合があります。そのため、次のようなポイントを事前に確認しておきましょう。

1.中庭の排水経路を明確にする

最初に確認したいのが、中庭へ降った雨水が最終的にどこへ流れるのかということです。

排水口を設けるだけでは十分ではありません。床面から排水口へ向かって適切に水が流れるよう勾配をつけ、水が途中で滞留しないようにする必要があります。

「中庭のどこに雨が集まり、どこから排出されるのか」を設計図の段階で確認しておくことが重要です。

2.短時間の豪雨まで想定する

普段の雨で問題がなくても、集中豪雨では状況が変わります。

中庭の場合、降った雨が限られた排水設備へ一気に集中する可能性があります。そのため、排水口や排水管についても、通常時だけでなく強い雨が降った場合まで想定して計画することが大切です。

特に中庭の面積が大きい住宅では、排水設備の位置や数などを設計者に確認しておくと安心です。

3.室内への浸水を防ぐ納まりを考える

中庭の魅力を高めるため、リビングなどと中庭の床面を近い高さにして、一体感を持たせたいという方も多いでしょう。

しかし、室内と屋外の段差を小さくするほど、雨水対策は重要になります。

大きな掃き出し窓やサッシの周辺については、中庭側に水が集まらないよう床勾配や排水設備との位置関係を検討し、万が一激しい雨が降った場合にも室内へ水が入りにくい計画にしておくことがポイントです。

4.排水口を掃除しやすい位置にする

意外と見落とされやすいのが、完成後のメンテナンスです。

中庭には落ち葉や土、砂などが入り込みます。植栽を設けている場合は特に、落ち葉が排水口に集まって水の流れを妨げる可能性があります。

そのため、排水口は「設置できる場所」ではなく、「定期的に確認・掃除できる場所」に設けることも重要です。

大雨が予想される前には、排水口周辺に落ち葉やゴミが溜まっていないか確認するだけでも、排水トラブルの予防につながります。

5.植栽と排水をセットで考える

中庭にシンボルツリーや植栽を取り入れると、室内から見える景色が大きく変わります。

ただし、植栽の位置によって水の流れを妨げたり、落ち葉が排水口を塞いだりすることもあります。そのため植栽計画と排水計画は別々に考えるのではなく、セットで検討することがおすすめです。

6.「晴れた日のデザイン」だけで決めない

中庭づくりでは、完成イメージや開放感、植栽、家具などに目が向きやすくなります。しかし、本当に快適な中庭とは、晴れの日だけ快適な空間ではありません。

「台風や集中豪雨のときはどうなるのか」「排水口が一時的に詰まったらどうなるのか」「室内側へ水が向かわないか」といった悪条件まで想定しておくことで、完成後の安心感は大きく変わります。

中庭のある家では、デザイン性・開放感・プライバシーだけでなく、排水計画、床勾配、サッシまわりの雨仕舞い、メンテナンス性まで含めて設計することが大切です。

今回のように、中庭を住まいの中心に設ければ、室内にいながら緑を感じたり、家族や愛犬が人目を気にせず外時間を楽しんだりと、暮らしの楽しみ方は大きく広がります。

だからこそ、安心して長く使える中庭にするためにも、家づくりの段階から大雨への備えまで考えておきましょう。