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新築のLAN配線で後悔しない!空配管の盲点とプロが教える快適ネット配線計画

lan配線

目次

  1. 新築のLAN配線で後悔しないために!有線LANをケチってはいけない本当の理由とよくある失敗パターン
  2. 新築の電気配線計画を最高のものにするための必須対策と設計ルール
  3. 知っておくべき施工現場の真実!他社が面倒くさがって教えない配線の裏側
  4. 一戸建てのWi-Fi電波を家中に快適に届けるための適切なルーター配置術
  5. 子供部屋の将来分割や模様替えで失敗しないコンセントとポートのレイアウト
  6. リビングの美観を劇的に高める壁掛けテレビ裏の弱電配線計画
  7. 大阪・関西で後悔のない高性能な住まいを建てるならユーロプランニングへ

新築一戸建ての電気配線計画において、インターネット環境をWi-Fiなどの無線だけに頼ったり、LAN工事の予算をケチってしまったりすると、入居後に取り返しのつかない後悔を招きます。壁の中に将来のケーブル交換や増設ができる空配管を敷設しなかったために、将来の通信規格アップデートに対応できなくなったり、家族全員が同時に利用した際の大幅な速度低下に悩まされたりする失敗事例が多発しています。

本記事では、将来にわたって10Gbps対応の高速回線の性能をフルに活かせるCAT6A以上の有線LANケーブルの選定基準や、電波干渉を防ぎ家中に接続環境を整える最適なルーター配置といった基本対策を解説します。さらに、一般的な住宅会社が教えない「呼び紐」の有無による通線トラブルや、高気密住宅における外壁コンセントの気密欠損リスク、子供部屋の将来分割や壁掛けテレビ裏の配線計画など、施工現場の実務レベルで押さえるべき落とし穴と解決策を徹底解剖します。配線計画の段階でこの記事を読み込み、生涯ストレスのない快適なネットワーク環境と美しい住まいを手に入れてください。

新築のLAN配線で後悔しないために!有線LANをケチってはいけない本当の理由とよくある失敗パターン

マイホームの電気配線計画において、Wi-Fiがあるから有線設備は最小限で構わないと判断し、後からインフラの不足に気付いて頭を抱える施主様が急増しています。住宅の引き渡し後に壁を壊して配線を追加する場合、新築時の数倍もの追加工事費用が発生するため、設計段階での見極めがこれからの暮らしの快適性を左右します。

まずは、設計打合せで絶対に見落としてはいけない、代表的な3つの失敗事例から構造的な問題を見ていきましょう。

インターネットの引き込み口と各室を繋ぐ空配管がないため後から工事ができない

新築時に最も避けたいのが、将来ケーブルを通すための空配管(CD管)をケチってしまう選択です。空配管とは、壁の中に予め通しておく中空のプラスチック製ホースのことで、これがないと後から有線LANケーブルを別の部屋に通すことが物理的に不可能になります。

高断熱・高気密化が進む現代の住宅設計において、入居後に壁に穴を開けて配線を通す工事は、建物の気密性能を大きく損なう引き金になります。気密性が崩れると、壁の中で結露が発生し、柱などの構造体を傷めるリスクすら生じるのです。

後付け工事の難易度とコストの現実を、以下の表にまとめました。

工事タイミング必要な費用目安壁内の気密・断熱への影響特徴・デメリット
新築時の空配管敷設数千円から1万円程度 / 本なし(設計段階で防気施工が可能)将来いつでも最新ケーブルへ交換可能
入居後の後付け配線5万円から15万円以上極めて高い(気密欠損や結露のリスク)壁を剥がすか、露出配線で見栄えが悪化

このように、最初の計画段階で空配管を仕込んでおかないと、将来のネットワーク環境のアップデートが完全に閉ざされてしまいます。

書斎やリビングの有線ポート数が足りず家族みんながWi-Fiの速度低下に悩む

テレワークでのオンライン会議や、子供部屋でのオンライン学習、リビングでの4K・8K動画ストリーミングなど、家庭内の通信量は年々右肩上がりに増え続けています。

すべてを無線接続に頼ろうとすると、電波同士の干渉や同時接続台数の限界により、通信速度が極端に低下する原因になります。

特に負荷の高いデバイスが集まる場所には、あらかじめ専用の有線ポートを用意しておく必要があります。

  • リビングテレビ周り:スマートテレビ、ゲーム機、レコーダー用に複数ポートが必須
  • 書斎(ワークスペース):業務用のPCやWebカメラの安定接続のために有線が不可欠
  • 子供部屋:将来のオンライン授業や高画質な動画視聴を見越した先行配管

家中で同時に大容量の通信を行ってもビクともしないインフラを作るためには、無線と有線の役割分担を適切に行うゾーニング設計が欠かせません。

新築時に安価なCAT5e規格で配線してしまい高速インターネットの性能を活かせない

住宅会社が提示する電気図面に「LAN配線工事」とだけ書かれている場合、中身を細かく確認しないと後悔することになります。多くの標準仕様では、一世代前の通信規格である「CAT5e(カテゴリ5e)」のLANケーブルが採用されているケースが多いためです。

CAT5eは最大通信速度が1Gbpsまでに制限されているため、昨今普及が進んでいる10Gbps対応の高速光回線プランを契約しても、壁の中の配線がボトルネックとなり本来のスピードを発揮できません。

主要なLANケーブル規格の性能差は以下の通りです。

  • CAT5e(カテゴリ5e)
    • 伝送帯域:100MHz
    • 最大速度:1Gbps
    • 評価:現在の基準ではすでに役不足となりつつある規格
  • CAT6(カテゴリ6)
    • 伝送帯域:250MHz
    • 最大速度:1Gbps
    • 評価:一時的な標準規格だが、10G時代には未対応
  • CAT6A(カテゴリ6A)
    • 伝送帯域:500MHz
    • 最大速度:10Gbps
    • 評価:新築時に最優先で選ぶべき現在のデファクトスタンダード
  • CAT7(カテゴリ7)
    • 伝送帯域:600MHz
    • 最大速度:10Gbps
    • 評価:業務用アース対策が必要なため、一般的な住宅への導入はかえってノイズトラブルを招く

家庭内のインフラとして、これから新築を建てるのであれば「CAT6A」規格のケーブルを指名買いするのが最も賢い防衛策です。これにより、将来にわたって通信規格が進化しても、配線設備が時代遅れになる心配がなくなります。

新築の電気配線計画を最高のものにするための必須対策と設計ルール

マイホームの電気打ち合わせは、決めることが多くてつい頭がパンクしてしまいがちです。しかし、ここでインターネット環境のインフラ設計を妥協してしまうと、入居したその日から家族全員がストレスを抱えることになりかねません。将来にわたって絶対に失敗しないための、実践的な設計ルールをプロの視点から3つのポイントに絞って伝授します。

将来の最新ケーブル交換を可能にする空配管をすべての個室に敷設する

新築時にすべての部屋へ有線LANケーブルを引き回す予算がない場合でも、これだけは絶対に譲ってはいけないのが空配管の敷設です。空配管とは、壁の中に先回りして通しておくプラスチック製のジャバラ管(CD管)のことで、いわば未来の通信ケーブルが通るための専用地下鉄道路です。

今すぐ使わない子ども部屋や寝室であっても、この空配管さえ壁の中に通しておけば、10年後や20年後に新しい超高速通信規格が登場した際、壁を壊すことなくスムーズに新しいケーブルを引き直すことができます。

ここで、配管設計における費用と将来の拡張性を比較してみましょう。

施工パターン新築時のコスト将来のアップグレード性後悔度
全部屋にLAN配線のみ(配管なし)困難(壁を剥がす大工事が必要)
必要箇所のみ配線 + 全室に空配管容易(いつでもDIYや専門業者で通線可能)極めて低
配線も配管もなし(Wi-Fiのみ)ゼロ絶望的(露出配線になり美観が崩壊)極めて高

配管にかかる初期費用は、後から壁を壊して配線工事を行う費用に比べれば数分の一で済みます。将来のライフスタイルの変化に柔軟に対応するためにも、全個室への空配管敷設は必須の防衛策です。

10Gbps対応で将来も安心なカテゴリ6A(CAT6A)規格以上のケーブルを指定する

もしハウスメーカーや工務店の標準仕様書にただ「LAN配線工事」とだけ書かれている場合は、必ず使われるケーブルの規格を確認してください。実は、多くの住宅会社が今でも一世代古い「CAT5e(カテゴリ5e)」という規格を標準仕様にしています。

CAT5eは最大通信速度が1Gbpsまでのため、現在普及が急速に進んでいる10Gbps対応の高速光回線を契約しても、壁の中の有線LANがボトルネックとなって本来のスピードを全く発揮できません。

私たちが強くおすすめするのは、ノイズに強く、10Gbpsの超高速通信をサポートする「CAT6A(カテゴリ6A)」規格の採用です。

  • CAT5e:通信帯域 100MHz / 最大速度 1Gbps(時代遅れになりつつある規格)
  • CAT6:通信帯域 250MHz / 最大速度 1Gbps(ノイズ対策は標準的)
  • CAT6A:通信帯域 500MHz / 最大速度 10Gbps(今後のスタンダード・超高速対応)
  • CAT7:家庭用としてはアース処理などの専門施工が必要なため一般住宅には不向き

ゲームのオンライン対戦や高画質な4K動画の同時視聴、在宅ワークでの大容量データの送受信など、家庭内の通信量は年々右肩上がりに増えています。最初からCAT6A以上の規格を選んでおくことが、のちのネットワークトラブルを未然に防ぐ最大の鍵です。

スマートに各部屋へ有線配線を分岐させる情報分電盤(マルチメディアポート)の設置

インターネットの光回線がお家の中に引き込まれる最初の場所には、情報分電盤(マルチメディアポート)を設置するのがスマートな解決策です。

外から引き込まれた光回線の終端装置(ONU)や、各部屋へ電波を届けるルーター、有線配線を枝分かれさせるハブなどの精密機器は、どうしても配線がスパゲッティのようにごちゃごちゃと絡まりやすく、見た目も美しくありません。これらを壁の中にすっきりと埋め込める専用の収納ボックスが情報分電盤です。

情報分電盤を設置することで、以下のようなメリットが生まれます。

  • ごちゃつくルーターや配線類をすべてボックス内に隠せるためホコリが溜まりにくい
  • 家全体の配線の起点が一目でわかるため不具合が起きたときのメンテナンスが簡単
  • リビングのテレビ周りや棚の上が機器で占領されずインテリアの美観を損なわない

設置場所としては、熱がこもりにくく、家全体の中心に近いクローゼットの上部やパントリー内などが適しています。住まいの顔となるリビングに無粋な機械類を露出させないためにも、電気図面の作成段階で情報分電盤の設置場所をしっかりと確保しておきましょう。

知っておくべき施工現場の真実!他社が面倒くさがって教えない配線の裏側

新築の電気打ち合わせを進める中で、図面に「空配管あり」と書かれているだけで安心してしまっていませんか。実は、図面上の表記が完璧であっても、実際の施工現場における職人の仕事ぶりや配慮の有無によって、入居後の使い勝手は天と地ほどに変わってしまいます。多くのハウスメーカーや工務店が「施工の手間が増えるから」という理由であえて積極的には説明しない、弱電インフラ工事の裏側にある2つの真実を包み隠さずお伝えします。

空配管の中に「呼び紐」が入っていないと後から自力でケーブルを通せない

新築時にすべての部屋へ空配管(CD管)を敷設したからといって、将来いつでも簡単にインターネット回線を引いたり、ケーブルを交換したりできるわけではありません。なぜなら、壁の内部を通るプラスチック製の配管は、柱や梁を避けるために何度も曲がりくねって設置されているからです。

この状態で、後からユーザー自身やネット業者がLANケーブルを力任せに押し込もうとしても、曲がり角の部分で確実に引っかかり、奥まで通すことはまず不可能です。そこで必須となるのが、将来のケーブル引き込みをサポートする「呼び紐(スチールワイヤーやナイロン製の通線用の紐)」の存在です。

施工時に配管の端から端まであらかじめこの呼び紐を通しておき、将来新しいLANケーブルを導入する際に、その紐の先端にケーブルをしっかりと結びつけて反対側から引っ張ることで、初めてスムーズな通線が可能になります。

項目呼び紐「あり」の空配管呼び紐「なし」の空配管(ただの筒)
後日の通線難易度紐を引っ張るだけで5分で完了途中で引っかかり通線不可能になるリスク大
作業の依頼先誰でも簡単にDIYで作業可能専門の通線業者への依頼が必須(高額な費用が発生)
施工時の確認方法コンセントプレートを開けて紐の端を確認図面上では有無の判別ができないため現場確認が必要

この呼び紐を入れる作業は、建築時のひと手間に過ぎませんが、職人にとっては「後から通す人のための作業」であるため、現場管理が甘い会社では省略されてしまうケースが多発しています。電気打合せの段階で、必ず「すべての空配管に呼び紐を残してください」と明確に指示を出し、引き渡し前にコンセントプレートを外して実際に紐が通っているかを確認することが、将来の余計な出費を防ぐための防衛策になります。

強電の電源ケーブルと弱電のLANケーブルを同じ配管に押し込むノイズ問題

もう一つの致命的な現場の盲点が、電気を供給する「強電線(100Vや200Vの電源ケーブル)」と、通信を担う「弱電線(LANケーブルやアンテナ線)」の干渉問題です。施工現場において、配管スペースを節約するため、または作業効率を優先するために、これらの性質が異なるケーブルを同じ配管の中に強引に押し込んだり、壁の中でぴったりと密着させたまま並行に配線したりする雑な工事が行われることがあります。

これを行うと、電源ケーブルを流れる強い電流から発生する電磁ノイズがLANケーブルに干渉し、本来の通信速度が著しく低下したり、接続が頻繁に途切れたりする通信障害を引き起こします。せっかく高速な光回線や高価なカテゴリ6Aのケーブルを導入しても、壁の中でのノイズ対策が怠られていれば、すべてが台無しになってしまいます。

これを防ぐためには、設計段階および現場管理において以下のルールを徹底させることが重要です。

  • 電源線とLAN線は、壁の内部で最低でも10〜15センチメートル以上の離隔距離を保って配線する
  • どうしても両者が交差してしまう場所では、並行に走らせず、直角(90度)に交わるように設計する
  • 外部からの電磁ノイズをカットするシールド加工が施されたLANケーブルを適切に選定・施工する

一級建築士事務所として数々の現場を監修してきた経験から申し上げますと、こうした見えなくなる壁の裏側の丁寧な施工管理こそが、お住まいのインターネット環境の快適性を永続的に担保する唯一の鍵となります。図面だけでは見えない職人の技術と配慮に、ぜひ目を光らせてみてください。

一戸建てのWi-Fi電波を家中に快適に届けるための適切なルーター配置術

注文住宅を建てる際、インターネットの配線計画と同じくらい重要になるのがWi-Fiルーターを設置する場所の設計です。新築のlan配線で後悔しないためには、有線ポートの位置だけでなく、目に見えない電波の飛び方まであらかじめ計算に入れておく必要があります。

家全体にムラなく高速な電波を行き渡らせるためには、建物の構造や間取りに合わせた適切なゾーニング設計が不可欠です。

電波干渉を起こしやすい水回りやクローゼット奥への設置は避ける

せっかくの美しい新築デザインを損ねたくないという理由から、ルーターや情報分電盤をクローゼットの最上段の奥に押し込んだり、洗面脱衣所の収納内に隠したりするケースが非常に多く見られます。しかし、これは電波の到達範囲を著しく狭める原因になります。

Wi-Fiの電波には、特定の物質に吸収されたり反射されたりして急激に弱まる性質があります。特に障害物となりやすい素材と電波への影響度をまとめました。

障害物の種類電波への影響度理由と具体的な影響
水(キッチン・浴室・トイレ)極めて大きい電波の周波数は水分に吸収されやすく大幅に減衰する
金属(断熱材のアルミ箔・鉄扉)極めて大きい電波を完全に反射してしまい、壁の向こう側へ届かなくなる
コンクリート・厚い木壁大きい電波が壁を透過する際に大幅にパワーダウンする
家電製品(電子レンジなど)2.4GHz帯の電波と干渉を起こし通信が途切れる原因になる

例えば、ユニットバスの近くやキッチンパントリーの中にルーターを設置してしまうと、お風呂上がりに寝室で動画を見ようとした際に電波が1目盛りしか立たないといったストレスを抱えることになります。水回りや大型家電、金属製の棚の近くは、通信インフラの設置場所として避けるのが鉄則です。

家の中心付近の天井や高所の壁面ニッチにアクセスポイントを設ける

Wi-Fiの電波は、ルーターのアンテナを中心として球体状(全方位)に広がっていく特徴を持っています。そのため、電波を家中へ効率よく届けるための最も賢い配置は、家の平面的な中心かつ高さのある場所への設置です。

おすすめの設計アイデアとして、1階と2階の間にある階段スペースの近くや、リビングの壁面を高所にくり抜いて造作するルーター専用の壁面ニッチが挙げられます。

高所に設置するメリットは以下の通りです。

  • 床や家具などの障害物に電波が遮られにくく、遠くまでスムーズに届く
  • 1階の天井付近に設置することで、2階の床を通って上階の部屋にも電波が届きやすくなる
  • 小さな子どもやペットの手が届かないため、機器の破損や誤作動を防げる

また、将来的に家中を移動しても接続が途切れないメッシュWi-Fiを構築したり、天井裏にWi-Fiアクセスポイント用の空配管と電源を事前に用意したりしておくことで、最新の通信技術が登場した際にも外観を美しく保ったまま、家中どこにいてもストレスフリーな超快適インターネット環境を実現できます。

子供部屋の将来分割や模様替えで失敗しないコンセントとポートのレイアウト

子育て世代のご家庭にとって、新築時の間取り計画で最もワクワクする瞬間の一つが子ども部屋の設計です。しかし、この子ども部屋こそが、マイホーム完成後にインターネット環境の構築で頭を抱え、新築時の弱電やLAN配線で後悔する最大のトラップになりやすい場所でもあります。

多くの場合、子どもが小さいうちは大きな1部屋のプレイルームとして広く使い、将来的に成長した段階で壁を立てて2部屋に仕切る「可変性のある間取り」が採用されます。このときに電気配線やネットワークの分岐計画を適当に済ませてしまうと、いざ部屋を分けたときに「片方の部屋にしか有線ポートがなくてネットが繋がらない」「Wi-Fiの電波が新しい壁に遮られてオンライン授業やゲーム中にブツブツ切れる」といった深刻なトラブルに見舞われます。

将来の暮らしの変化を見据え、無駄なリフォーム費用を発生させないための実践的なレイアウト設計の手法をプロの視点から解説します。

間仕切り壁を挟んだ「左右対称」のLANポートとコンセントの配置設計

将来的に子ども部屋を真ん中で仕切る計画がある場合、最も重要になるのが「電気回路と情報インフラの完全な独立」です。1つの広い部屋として使っている時期の使いやすさだけを考えてコンセントや通信ポートを配置すると、将来の仕切り壁ができた瞬間にすべての計画が破綻します。

解決策は、将来設置される間仕切りラインを基準線として、左右のエリアが「完全に同じ機能を持つ独立した個室」になるよう、左右対称に電源コンセントと空配管スリーブ(またはLANポート)を配置することです。

以下に、将来の壁分割を見据えた正しい電気設備のゾーニング比較をまとめました。

設備項目失敗しやすい配置(よくある後悔)理想的な左右対称配置(プロの推奨)
LANポート(空配管)部屋の片側の壁に1か所だけ設置将来の個室それぞれの勉強机予定位置に1か所ずつ(計2か所)
電源コンセント部屋の四隅に散らして配置仕切り壁の左右両側にそれぞれ独立した回路で多めに配置
エアコン用専用コンセント部屋全体を冷やすために中央に1か所将来の各個室のエアコン設置予定位置にそれぞれ1か所ずつ(計2か所)
照明のスイッチ回路入り口のドア横に1つのスイッチ分割後のそれぞれの入り口横に、個別にON/OFFできるスイッチを設置

この設計のポイントは、部屋を分けたその日から、壁のなかに隠しておいた空配管を利用してそれぞれの部屋で快適なギガビット通信が利用できる点にあります。

もし片側にしかポートがない場合、間仕切り壁をくり抜いて無理やり細い配線を通したり、ドアの隙間から有線ケーブルを露出させて這わせたりすることになり、美観が損なわれるだけでなく足元にケーブルが引っかかる危険な状態になってしまいます。新築の段階で左右対称のインフラを仕込んでおくことが、将来の追加工事費用という手残りの現金を減らさないための最大の防衛策です。

勉強机やベッドの家具レイアウトを3パターン想定して電気図面を見直す

図面の上だけで電気配線計画を進めていると、入居後に実際に家具を配置した段階で「せっかく作ったコンセントやLANポートがベッドのヘッドボードの裏に完全に隠れて差し込めない」「学習机の配線穴と壁のポートが真逆の位置にあり、部屋の端から端まで長い配線が必要になってしまった」という事態が起こります。

子ども部屋は成長に合わせて、学習机の導入、ベッドのサイズ変更、収納棚の追加など、家の中で最も激しく模様替えが行われる部屋です。これに対応するためには、電気図面が決定する前に、以下の3つのライフステージに応じた家具レイアウトパターンを設計図に重ね合わせてシミュレーションしておく必要があります。

  • パターンA(小学生期)おもちゃ箱や大きめのプレイマットを中央に置き、壁際に勉強机を1台配置するレイアウト
  • パターンB(中高生期・部屋分割前)パーソナルスペースを確保するため、ベッド2台と勉強机2台を互い違いに配置するレイアウト
  • パターンC(個室分割後)間仕切り壁を立てて完全に独立させ、それぞれの部屋にベッド、学習机、クローゼットを凝縮させるレイアウト

これらの生活シーンを想定すると、ポートの最適な位置だけでなく「コンセントの高さ」についても重要な気づきが得られます。

通常、コンセントやLANポートは床から25センチメートル程度の低い位置に設置されますが、学習机の天板の高さ(約70〜72センチメートル)に合わせて、あらかじめ床から80センチメートル前後の高い位置にポートを設けておくと、机の上のノートパソコンやタブレット端末、オンライン学習用デバイスへの給電や有線接続が劇的にスムーズになります。屈んで机の裏に手を伸ばす必要もなく、ホコリが溜まりやすい家具の隙間でのトラッキング火災の防止にも繋がります。

このように、将来の可変性と日々の使い勝手の双方を満たすレイアウト設計こそが、新築時の電気打合せにおいて絶対に妥協してはならないポイントです。

リビングの美観を劇的に高める壁掛けテレビ裏の弱電配線計画

せっかくお気に入りのインテリアでまとめたリビングも、テレビの下から何本もの黒いコードがダラリと垂れ下がっているだけで、生活感があふれて台無しになってしまいます。新築一戸建ての電気打合せ段階で最も気合を入れたいのが、壁掛けテレビまわりの弱電配線計画です。

オンラインゲーム機、ブルーレイレコーダー、外付けハードディスクなど、テレビまわりは家庭内で最も接続デバイスが集まるエリアです。これらをWi-Fiだけで繋ごうとすると電波干渉や接続切れの原因になるため、確実な有線LANポートの確保と、配線を視界から消し去る構造的な工夫が求められます。

壁掛けテレビの配線計画で絶対に避けるべき失敗と、それを解決する設計の黄金比を下表にまとめました。

計画の項目よくある失敗パターンプロが実践する解決策
コンセントの位置テレビ本体の上下に露出して丸見えになるテレビ設置金具と干渉しないテレビ裏のデッドスペースに集約
LANポートの数1口しかなく、ゲームやテレビの同時接続ができない将来のデバイス増加を見据えて最初から複数ポートを設置
機器同士の接続HDMIなどのケーブルが壁の表面を這って不格好になる壁の内部に太い空配管(CD管)を縦に通して隠蔽配線にする

このように、設計図面の段階で「どの高さに、何を、どう配置するか」をミリ単位で考慮しておくことが、美しさと機能性を両立する鍵となります。

テレビ背面の隠れる位置に電源コンセントとLANポートをまとめて設置する

壁掛けテレビを絵画のように美しく見せるための鉄則は、テレビ本体の厚みの中にすべての端子類を隠し通すことです。そのためには、テレビの壁掛け金具と干渉しない絶妙な高さを狙って、電源コンセントと有線LANポートを1か所にまとめて設置する必要があります。

テレビまわりのネットワーク環境で多くの方が後悔するのは、有線ポートが足りずに結局後からハブを買い足し、そのハブの電源アダプターやLANケーブルでテレビ裏がゴチャゴチャになってしまうケースです。テレビ、ゲーム機、動画ストリーミング用のデバイスなど、同時に有線LANを利用したい機器の数をあらかじめ書き出し、必要な数のポートを最初から壁に埋め込んでおきましょう。

また、テレビの設置高さはソファの高さや目線によって一棟ごとに異なります。電気打合せの際には、ただ図面を眺めるだけでなく、実際にテレビが取り付く予定の壁の前に立ち、現場の担当者と一緒にコンセントの干渉がないか位置決めを行うことが失敗を防ぐ唯一の方法です。

テレビ裏から下部のAV機器ボード内へと繋がる壁内空配管を通しておく

ブルーレイレコーダーやゲーム機などの周辺機器をテレビの下に置くテレビボードに収納する場合、テレビ本体と周辺機器を繋ぐHDMIケーブルなどの配線をどう処理するかが最大の課題になります。壁の表面に化粧カバーを取り付けて配線を隠す方法もありますが、やはり新築一戸建てならではのスマートさを追求するなら、壁の中に専用の空配管を通しておくのがベストな選択です。

ここで施工現場を知るプロとして声を大にしてお伝えしたいのが、通す配管の太さです。インターネットのLANケーブルを通すための配管は細いタイプでも事足りますが、テレビまわりに通す空配管は「端子が大きなHDMIケーブルが無理なく2〜3本通る太さ」を指定しなければなりません。配管が細すぎると、後から新しい機器を増設する際にケーブルの先端が配管の中で引っかかってしまい、通すことができなくなるという後悔に繋がります。

あらかじめ壁の中に太い空配管を縦に通しておけば、テレビ裏からボード内へと壁の内部をスルスルとケーブルが通り、表からは1本のコードも見えない完璧にスッキリとしたテレビ壁が完成します。将来、新しい高画質規格のケーブルに交換したくなった際にも、この配管さえあればDIYで簡単に入れ替え作業ができるため、リビングの快適性と資産価値を長く保ち続けることができます。

大阪・関西で後悔のない高性能な住まいを建てるならユーロプランニングへ

新築の設計打合せにおいて、インターネットの配線計画は暮らし始めてからの快適性を決定づける極めて重要な要素です。しかし、どれだけ完璧な弱電計画を図面上で描いていても、それを形にする施工現場の技術や品質管理が伴っていなければ、住まいの基本性能そのものを損ねてしまう大きな落とし穴が存在します。

断熱・気密と配線を両立!現場を知り尽くした設計施工一貫の強み

高気密・高断熱住宅において、外壁に面する壁にLANコンセントや空配管を設置する作業には細心の注意が必要です。なぜなら、目に見えない壁の裏側で配管を通すための貫通部を適切に処理しないと、そこから冷気や暖気が室内に侵入する気密欠損を引き起こすためです。これは冷暖房効率を低下させるだけでなく、壁の内部で結露を発生させ、構造体を痛める原因にもなり得ます。

電気配線と住まいの断熱性能を高い次元で両立させるために、施工現場で徹底すべき標準対策をまとめました。

  • 外壁面に配管を設置する際は、防気カバーや簡易気密ボックスを必ず取り付ける
  • 配管が断熱材を貫通する隙間には、耐久性の高い専用の気密テープやウレタン発泡材で隙間なく充填する
  • 電気工事の専門職人だけでなく、大工や現場監督が一体となって気密施工の仕上がりを二重にトリプルチェックする

一級建築士事務所であり、設計から施工管理までを自社で一貫して行う体制があるからこそ、こうした意匠デザインと見えない壁体内の性能を両立させることができます。

施工のポイント一般的な分業体制設計施工一貫体制(自社管理)
設計と現場の連携図面指示のみで現場任せになりやすい意匠設計と現場監督が毎日細部まで同期
外壁面の気密処理職人の技術レベルに依存しバラつきがある標準化された気密ボックス施工を徹底管理
技術ノウハウの蓄積下請け業者に依存するためノウハウが残りにくい高性能住宅の知見がダイレクトに次の設計に活きる

1,200棟以上の実績から生まれる、お施主様の将来の暮らしに寄り添う丁寧な提案

大阪府茨木市を拠点に、関西圏で1,200棟を超えるデザイン住宅を手掛けてきた私たちは、お施主様が電気打合せで抱く不安や迷いに数多く寄り添ってきました。家族のライフステージは10年、20年と経つにつれてダイナミックに変化します。

新築時に完璧に見えた間取りや配線も、お子様の成長やライフスタイルの変化によって、家具の配置が変わり、有線ポートの位置が合わなくなることは珍しくありません。だからこそ私たちは、現在の要望をただ図面に落とし込むだけの設計はいたしません。

将来を見据えたプランニングとして、例えば次のような提案を基本に据えています。

  • 子供部屋を将来2つに仕切る計画がある場合、あらかじめ想定の間仕切りラインを挟んでコンセントと配管を左右対称に設計しておく
  • リビングで壁掛けテレビを採用する際は、テレビの裏側と下部の収納をつなぐ太めの壁内ルートを確保し、AV機器やゲーム機からのコードが露出しない美観を保つ
  • 家中どこにいても電波が届くよう、間取りの中心部にあたる天井付近や専用のニッチにルーター設置スペースを設ける

これまでの豊富な施工実績から得た暮らしのアイデアを凝縮し、将来にわたってインターネットの速度や接続トラブルに悩まされない、美しく快適な住環境をトータルでコーディネートします。電気図面を見ながら少しでも気になることや、理想の暮らしのイメージがございましたら、ぜひ私たちにお聞かせください。

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