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6000万の建売の諸費用はいくら?手付金やローンの罠から現金を残す購入術

建売

目次

  1. 6000万の建売の諸費用はいくらかかる?購入前に知っておきたいリアルな目安と総額のすべて
  2. ネット知恵袋の甘い言葉を信じるな!契約当日に絶対必要な手付金と現金のルール
  3. 手元の預貯金を削りたくない!諸費用ローンを利用するメリットと金利の罠
  4. 不動産会社のカモにならない!6000万円の購入で諸費用を限界まで抑えるプロの交渉術
  5. ネット銀行と実店舗型メガバンクでこれだけ変わる!融資手数料と保証料の比較
  6. 初期費用だけじゃない!建売住宅の入居後に毎年かかる維持費用と税金の現実
  7. 生涯トータルコストで逆転!同じ予算6000万円で実現する高性能な注文住宅という選択肢

6,000万円の新築一戸建て(建売住宅)を購入する場合、本体価格以外に必要な諸費用は物件価格の約5%から10%にあたる約300万円から600万円が現実的な目安となります。しかし、予算ギリギリで資金計画を立てていると、契約当日に「手付金としての現金が急に必要になった」「フルローンが組めずに資金ショートを起こしかけた」という最悪の事態に陥りかねません。

インターネット上には自己資金ゼロでも家が買えるといった甘い言葉が溢れていますが、融資が実行されるタイミングと現金が必要なタイミングのタイムラグを正確に把握しなければ、マイホーム購入の手続きは破綻します。さらに、不動産会社から提示される見積書には、不透明な仲介手数料や不要な火災保険の特約、断れるはずのローン代行手数料が隠されているケースが多々あります。

本書では、6,000万円の建売住宅における諸費用のリアルな内訳と、手元に生活防衛資金を確実に残すための住宅ローンの賢い組み方を徹底解説します。無駄な支払いを限界まで削るプロの具体的な削減交渉術から、入居後の維持管理費までを見据えたトータルコストの全貌を明かします。手元の預貯金を削らず、安全なキャッシュフローを維持して理想の住まいを手に入れるロードマップとしてお役立てください。

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6000万の建売の諸費用はいくらかかる?購入前に知っておきたいリアルな目安と総額のすべて

憧れのエリアで6,000万円の新築一戸建てを見つけると、胸が高鳴りますよね。しかし、不動産取引の現場では、物件の本体価格だけに目を奪われていると、契約直前になって頭を抱えることになりかねません。マイホームの購入時には、物件価格とは別にまとまった現金が必要になります。この「見えないコスト」の正体をあらかじめ把握し、賢くコントロールすることが、後悔しない資金計画への第一歩です。

物件価格の約5%から10%にあたる諸費用が発生する現実的な背景

新築の建売住宅を購入する際、諸費用の総額は物件価格の約5%から10%が業界のリアルな目安です。6,000万円の物件であれば、約300万円から600万円という大金が本体価格とは別にかかる計算になります。なぜこれほど高額な資金が必要になるのでしょうか。

その理由は、不動産の登記手続きに支払う税金や、住宅ローンを組むための金融機関への手数料、万が一に備える保険料などが一気に押し寄せるからです。特にアッパーミドル層に人気のエリアでは、土地の評価額が高いため、税金や登記費用の基準となる金額も自然と跳ね上がります。

幸いなことに、新築一戸建てには税制上の優遇措置が数多く用意されています。建物の登記にかかる登録免許税の税率引き下げや、固定資産税の減額特例などがその代表例です。ただし、これらの優遇措置の恩恵を最大限に受けるためには、登記を行うタイミングや、住宅の耐久性能が一定の基準を満たしているかといった専門的な条件をクリアする必要があります。

見積書の不透明な項目をあぶり出す諸費用概算シミュレーション一覧

不動産会社から提示される諸費用明細書には、多くの項目が並んでいます。中には交渉次第で削減できるものや、支払い時期をずらせるものも含まれているため、まずは内訳を正しく理解しましょう。

以下に、6,000万円の建売住宅を購入する場合の標準的な諸費用シミュレーションをまとめました。

項目概算金額の目安支払いのタイミングと注意点
印紙税約1万円から3万円売買契約書やローン契約書に貼付する税金です
登記費用約30万円から50万円登録免許税と司法書士への報酬。売主指定の場合、高くなる傾向があります
火災・地震保険料約10万円から30万円補償プランのカスタマイズで大幅に節約が可能です
ローン関連費用約100万円から150万円保証料や融資事務手数料。金融機関によって仕組みが異なります
仲介手数料約200万円強仲介会社経由の場合に発生。売主から直接買う場合は不要です
固都税精算金約10万円から20万円引き渡し日基準で日割り計算し、売主に支払います
不動産取得税約20万円から50万円入居後数ヶ月から半年後に納税通知書が届きます

契約手続きのスタートとなる売買契約書に貼る印紙税は、法律で定められた一律の税金であり、削減の余地はありません。しかし、その後に続く項目にはプロの視点から見ると見直せるポイントが豊富にあります。

たとえば、登録免許税と司法書士への報酬を合わせた登記費用です。建売住宅では売主側が司法書士を指定するケースが多いのですが、相場より高い報酬が上乗せされているケースが珍しくありません。事前に内訳を細かく確認することが重要です。

また、補償プランの選び方で10万円以上の差がつく火災保険料と地震保険料は、パンフレットに載っているフルパッケージをそのまま契約する必要はありません。ハザードマップを確認し、水害リスクがない高台であれば水災補償を外すといった賢い選択で、手元のキャッシュを守ることができます。

借入額に応じて膨らむ住宅ローンの融資関連手数料や保証料は、銀行選びで総額が劇的に変わります。さらに、仲介会社を経由すると発生する200万円強の仲介手数料は、予算計画における最大の分岐点となります。これらの内訳を徹底的に比較し、見積書の不透明な項目を精査していくことが、安全なマイホーム購入への近道です。

ネット知恵袋の甘い言葉を信じるな!契約当日に絶対必要な手付金と現金のルール

手付金はいついくら払った?契約の瞬間に動く自己資金の正体

ネットの掲示板やSNSを見ていると「今は自己資金ゼロのフルローンでマイホームが買える時代」という魅力的な言葉が飛び交っています。しかし、不動産実務の現場を知る立場からお伝えすると、この言葉を真に受けて現金を1円も用意せずに契約に臨もうとするのは非常に危険です。

なぜなら、住宅ローンの融資が実行されて手元にお金が振り込まれるのは、すべての手続きが完了した引き渡し日当日だからです。一方で、購入を決断して売買契約を結ぶ契約日当日には、売主に対して手付金という名目の現金を支払わなければなりません。

このタイミングのズレこそが、資金計画で最も見落とされやすい落とし穴です。

手付金の相場は物件価格の5%から10%程度ですが、6,000万円の新築一戸建ての場合、売り主との交渉次第で100万円から300万円程度に設定されるケースが一般的です。このお金は単なる預け金ではなく、契約を担保するための証拠金であり、契約当日に売り主の指定口座へ振り込むか、現金で手渡す必要があります。

つまり、ローンが実行される前の段階で、自分の財布から一時的にこれだけの大金を排出しなければ契約のテーブルにすら着けないのが現実です。

資金の種類支払うタイミング金額の目安(6,000万円物件の場合)支払い方法
手付金売買契約時(初期段階)100万円〜300万円現金または銀行振込
諸費用の一部(印紙代等)売買契約時約2万円〜5万円現金(印紙貼付)
残代金・諸費用総額引き渡し時(最終段階)約5,700万円+諸費用残額住宅ローン実行による決済

頭金なしのフルローンを希望している場合でも、一時的にこの手付金を立て替えるだけの現金が出せるかどうかで、マイホーム購入の成否が分かれます。手元の預貯金が完全にゼロの状態では、どれだけ優秀な返済計画があっても契約手続きを進めることは不可能です。

手付金をなんとかローンに組み込みたいときの合法的な対処法

「どうしても現時点で手元に100万円ほどの現金しか用意できないけれど、どうしても6,000万円の憧れの建売住宅を手に入れたい」という局面に立たされる方も少なくありません。その場合、手付金を住宅ローンに組み込んで実質的な負担をゼロにする、合法的なキャッシュフローの設計技術が存在します。

具体的な解決策は、売買契約時には親族からの一時的な借入れや、手持ちの生活防衛資金を総動員して一度売り主へ手付金を支払い、その後に融資される住宅ローンの借入額を物件価格と諸費用の満額に設定する手法です。

引き渡し日に銀行から融資が一括で実行された際、物件の残代金を支払った後に余った融資実行分が、手元へ現金としてスライドして戻ってくる仕組みを作ります。

この資金の流れを理解しておくことで、一時的に手元の預貯金が減ったとしても、最終的な決済日には元の家計口座に資金を還流させ、引っ越し費用や新居の家具家電代に充てることが可能になります。

ただし、一時的な立て替えすら難しいからといって、不動産会社から手付金を貸し付けてもらう行為や、不自然に手付金を極端に低く設定して二重の契約書を作成するような違法行為は絶対に避けてください。金融機関の審査で発覚した場合、融資の承認が取り消されるだけでなく、契約違反として手付金を没収される最悪の事態になりかねません。

安全な資金調達のフローを確立するためには、事前の緻密なシミュレーションと、信頼できる実務のプロによる先回りした資金設計のアドバイスが不可欠です。

手元の預貯金を削りたくない!諸費用ローンを利用するメリットと金利の罠

オーバーローンを組んで生活防衛資金を手元に残す選択肢

6,000万円クラスの新築一戸建てを購入する際、物件価格とは別に必要となる300万円から600万円もの諸費用をどのように捻出するかは、多くのアッパーミドル世帯が頭を悩ませるポイントです。

特に30代のファミリー層にとっては、これから本格化する教育資金や、もしもの時のための生活防衛資金を確保しておくことが極めて重要になります。ここで有効な選択肢となるのが、諸費用分までまとめて借り入れる「オーバーローン」の活用です。

手元の預貯金を一切削らずに諸費用を融資で賄うことができれば、本来支払うはずだった現金をそのまま手元に残せます。新居への引っ越し費用や、新生活に合わせた家具家電の購入代金、さらには予期せぬトラブルに備えるための現金を確保しておくための賢い資金設計と言えます。

諸費用ローンを活用した場合と自己資金で支払った場合の、手元のキャッシュフローの違いは以下の通りです。

資金計画の項目自己資金で諸費用を支払う場合オーバーローンを活用する場合
物件価格(6,000万円)住宅ローンで借入住宅ローンで借入
諸費用(約400万円)手元の現金から持ち出し住宅ローンに上乗せして借入
契約時の手残り現金諸費用分が減少し、手元が心細くなる400万円がそのまま生活防衛資金として残る
入居時の家具・引越し費用別途、現金か金利の高いフリーローンで対応手元に残した潤沢な現金から無理なく支出

このように、手元の現金を減らさない選択は、入居直後の家計に劇的なゆとりをもたらします。

諸費用を住宅ローンに上乗せしたときに発生する金利優遇幅への影響

手元に現金を残せるオーバーローンですが、甘い話ばかりではありません。金融機関の審査基準において、物件価格を超える融資は「担保価値以上の貸し出し」となるため、リスクが高い案件とみなされます。

融資率が物件価格の100%を超えることで、本来受けられるはずだった最も有利な金利優遇幅が縮小されるケースが多々あります。わずか0.1%の金利上昇であっても、6,000万円を超える借入額を35年という長期で返済していく場合、総返済額における損得勘定は大きく狂ってしまいます。

金利が0.1%上乗せされた場合の、35年間の総支払額のインパクトを比較してみましょう。

  • 借入額6,400万円で金利が0.475%の場合の総返済額:約6,945万円
  • 金利優遇幅が縮小し、金利が0.575%に上昇した場合の総返済額:約7,062万円

金利がわずか0.1%高くなるだけで、総返済額は約117万円も膨らんでしまいます。

生活防衛資金として手元に現金を残すメリットと、35年かけて支払う金利ペナルティの総額を天秤にかけ、どちらが本当に家族の未来を守ることにつながるのかを冷徹に見極める必要があります。金利の罠に陥らないためにも、金融機関ごとの審査基準や金利プランのシミュレーションを事前に入念に行っておくことが不可欠です。

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家づくりのヒントが次々見つかる、
アイデア満載の見学会。
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不動産会社のカモにならない!6000万円の購入で諸費用を限界まで抑えるプロの交渉術

不動産会社から提示される初期費用の見積書をそのまま受け入れて支払ってしまうのは、非常にもったいない選択です。物件価格が6,000万円クラスのアッパーミドル向け新築一戸建てになると、諸費用の総額も300万円から600万円規模に膨らむため、少しの知識と交渉の有無で手元に残せる現金の額が100万円単位で変わってきます。

無駄な手数料を徹底的に削ぎ落とし、生活防衛資金をしっかりと手元に残すための具体的な防衛策をプロの視点からお伝えします。

売主直売の物件を選択して約200万円の仲介手数料を完全にカットする

初期費用の中で最も大きなウエイトを占めるのが仲介手数料です。この手数料は法律で上限が定められており、物件価格の3%に6万円を加算した金額に消費税を掛けたものになります。

6,000万円の新築物件を仲介会社経由で購入する場合の仲介手数料の計算は以下のようになります。

項目金額の計算と内訳
物件価格60,000,000円
仲介手数料の上限(3%プラス6万円)1,860,000円
消費税(10%)186,000円
合計仲介手数料(税込)2,046,000円

この200万円を超えるコストを完全にゼロにする方法が、ハウスメーカーや分譲デベロッパーなどの売主から直接購入するルートを選択することです。インターネットに掲載されている物件であっても、売主直売の物件であればこの仲介手数料は一切発生しません。不動産購入のポータルサイトで気になる物件を見つけたら、まずはその物件情報を掲載している会社が売主なのか、あるいは単なる仲介会社なのかを確認する習慣をつけましょう。

仲介手数料無料の甘い罠に潜む「ローン代行手数料」を断る技術

「仲介手数料無料」を大々的にアピールしている会社であっても、決して油断はできません。見積書の明細を細かく見ていくと、ローン事務代行手数料や資金計画作成費用といった名目で、5万円から15万円程度の不透明な費用が計上されているケースが多々あります。

これは、仲介手数料を無料にする代わりに、別の名目で顧客から利益を回収しようとする業界の裏事情が関係しています。

住宅ローンの事前審査や本申し込みの手続きは、スマートフォンやパソコンから自分自身で行うことが可能です。自分でネット銀行などの手続きを行えば、こうした代行手数料を支払う必要は一切ありません。

見積書にこれらの項目を見つけたら、以下のように担当者に伝えて毅然と断りましょう。

  • 「ローンの手続きはすべて自分でネットから直接申し込みを行いますので、代行手続きは不要です。この項目を外してください」

これだけで、何も生み出さない不要な手数料をスマートに削減できます。

ハザードマップを活用した火災保険の見直しで余分な特約を削る

多くの購入者が不動産会社や提携の保険代理店から提案された火災保険のプランにそのまま加入しがちですが、ここにも大きな削減ポイントが隠されています。特に高額になりがちなのが「水災補償」です。

水災補償は、大雨による洪水や土砂崩れによる被害をカバーするものですが、マンションの高層階だけでなく、高台にある戸建てや水害リスクの極めて低い平地では不要となるケースがあります。

まずは自治体が公表しているハザードマップを確認してください。

  • 水害リスクが極めて低い安全なエリア
  • 浸水想定区域から完全に外れている高台

このような土地に建つ物件であれば、火災保険のプランから水災補償を外すことで、10年間の保険料を一気に10万円から15万円ほど安く抑えることが可能です。

また、地震保険や家財保険の補償額も、本当に必要な範囲にカスタマイズすることで、無駄な掛け金を徹底的にカットできます。保険はパッケージで一括加入するのではなく、立地条件に合わせて主体的にプランを構築することが賢い防衛プロセスです。

ネット銀行と実店舗型メガバンクでこれだけ変わる!融資手数料と保証料の比較

予算6,000万円前後の新築一戸建てを検討する際、資金計画の大きな分かれ道となるのが住宅ローンの金融機関選びです。多くの人が「金利の低さ」だけで選びがちですが、実は諸費用として支払う保証料や融資手数料の仕組みによって、契約時に動く現金の額が劇的に変わります。

一般的にネット銀行と実店舗を構えるメガバンクでは、初期費用として請求される名目が異なります。手元の生活防衛資金をいくら残せるかを左右する重要なポイントを見ていきましょう。

保証料無料を謳うネット銀行は本当にお得なのか

ネット銀行のホームページを見ると、魅力的な低金利とともに「保証料0円」という文字が大きく掲げられています。これを目にすると、初期費用が大幅に浮くような印象を受けるかもしれません。しかし、ここには注意すべき仕組みが隠されています。

保証料が無料になる代わりに、ネット銀行では「融資事務手数料」や「ローン取扱手数料」という名目で、借入額の2.2%(税込)に相当する金額を一括で支払うシステムが主流となっています。

例えば、6,000万円の建売住宅を購入するために、諸費用も含めて6,000万円の住宅ローンを組む場合の負担額を比較してみましょう。

金融機関のタイプ手数料・保証料の名目初期費用の計算式(6,000万円借入時)支払うタイミング
ネット銀行(一括手数料型)融資事務手数料(2.2%)6,000万円 × 2.2% = 132万円物件引き渡し時(一括)
メガバンク(外枠保証料型)保証料(約2.0%)6,000万円 × 約2.0% = 約120万円物件引き渡し時(一括)

ネット銀行の「保証料無料」という言葉は、決して諸費用がタダになるわけではありません。融資手数料として、契約時に130万円を超えるまとまった現金、またはローンへの上乗せが必要になります。この手数料は銀行側の利益となるため、万が一早期に一括返済を行ったとしても、1円も手元に戻ってこない掛け捨ての費用となります。

繰り上げ返済時の保証料返還を見据えたメガバンクの利点

一方で、実店舗を持つメガバンクや地方銀行では、融資手数料を数万円程度の定額に抑える代わりに、数十万円から百万円超の「保証料」を支払うシステムが一般的です。この保証料の支払い方法には、契約時に一括で支払う「外枠方式」と、毎月の金利に0.2%ほど上乗せして支払う「内枠方式」の2種類があります。

手元の現金を減らしたくないアッパーミドル世帯にとって、メガバンクの保証料制度には隠れたメリットがあります。それが、繰り上げ返済を行った際の手戻り資金(戻り保証料)の存在です。

将来的に親族からの贈与や共働きのボーナスによって繰り上げ返済を実行、あるいは他行へ借り換えを行った場合、支払っていた保証料のうち保証期間が短縮された分が、計算し直されて手元に戻ってきます。

  • ネット銀行の融資手数料:繰り上げ返済をしても戻らない
  • メガバンクの一括保証料:期間短縮に応じて一部が返還される

もし10年後や15年後にまとまった資金でローンの残高を減らす計画があるなら、初期費用として保証料を支払っておく方が、生涯のトータルコストで有利になるケースがあります。目先の低金利や無料という甘い響きに惑わされず、自分たちのライフプランや返済ペースに合わせた最適な金融機関を選択することが、安全なマイホーム購入への第一歩です。

初期費用だけじゃない!建売住宅の入居後に毎年かかる維持費用と税金の現実

念願のマイホームを手に入れる際、物件価格や購入時の初期費用ばかりに目を奪われがちです。しかし、本当に恐ろしいのは入居した後に「毎月、毎年、10年ごとに発生する見えないコスト」の存在です。予算6,000万円前後の新築一戸建てを購入する場合、住み始めてから発生する維持費用の総額を事前にシミュレーションしておかなければ、数年後に家計のやりくりが破綻しかねません。購入時の資金計画シートには書かれていない、住居維持のリアルな現実を浮き彫りにしていきます。

軽減措置が切れた後の固定資産税と都市計画税の支払い準備

新築一戸建てを購入すると、翌年から毎年春にやってくるのが固定資産税と都市計画税の納税通知書です。多くの販売会社は「当初の数年間は税金が安くなります」とメリットだけを強調しますが、この特例措置には期限があることを忘れてはいけません。

新築住宅の場合、建物部分の固定資産税が3年間(長期優良住宅の場合は5年間)にわたり、一定の床面積まで2分の1に減額される軽減措置が適用されます。つまり、この期間が終了した瞬間に、建物分の税金が突然2倍に跳ね上がるという「増税の罠」が待ち受けているのです。

例えば、土地と建物の評価額から算出した最初の3年間の税額が年15万円だった場合、4年目の納税通知書を開くと、建物分の減額が消滅して年25万円前後に跳ね上がることがあります。

毎年5月から6月頃に届く納税通知書を見て慌てないために、入居直後からこの増税分を見越した計画的な資金管理を進めておく必要があります。月々に換算して数万円単位の「納税積立金」を、生活口座とは別の場所にしっかりと確保しておくことが、家計のセーフティネットになります。

10年から15年周期で突然やってくる外壁や屋根の修繕積立金

マンションであれば、毎月強制的に「修繕積立金」が口座から引き落とされます。しかし、一戸建ての場合はすべて自己責任です。誰からも積み立てを強制されないため、何も準備をしていないと、10年後や15年後に突然突きつけられる大規模メンテナンスの請求書に愕然とすることになります。

特に建売住宅の場合、初期の建築コストを抑えるために、外壁や屋根に一般的なグレードのサイディング材やスレート瓦が使用されているケースが多く見られます。これらの建材は、紫外線や雨風によって10年も経つと防水性能が低下し、放置すると雨漏りや構造体の腐食を招くため、10年から15年周期での塗装や補修工事が必須となります。

一戸建ての維持管理において、15年目までに発生する主なメンテナンス費用とその相場を一覧にまとめました。

メンテナンス対象箇所必要となる周期の目安1回あたりにかかる費用の目安
外壁塗装・シーリング補修10年〜15年100万円〜150万円
屋根塗装・防水重ね塗り10年〜15年40万円〜80万円
防蟻(白アリ)予防工事5年ごとに更新15万円〜25万円
給湯器・エコキュート交換10年〜12年30万円〜50万円
バルコニー防水改修10年〜12年20万円〜40万円

この表が示す通り、10年から15年目が訪れたタイミングで、合計200万円から300万円規模のまとまった現金が一気に必要になります。

こうした未来の出費を無視して、購入時に手元の現金をすべて頭金や諸費用に使い果たしてしまうのは非常に危険です。毎月2万円から3万円を「住宅メンテナンス専用貯金」として、車検代や教育資金とは完全に切り離してプールしていく覚悟が求められます。

初期の建築コストが安い建売住宅は魅力的に見えますが、10年ごとに発生するランニングコストまで加味すると、必ずしも生涯コストが安いとは限りません。住まいの購入を検討する際は、目先の諸費用だけでなく、将来の修繕費や日々の光熱費までを見据えたトータルでの資金計画を組み立てることが、家族の暮らしと財産を守る唯一の方法です。

生涯トータルコストで逆転!同じ予算6000万円で実現する高性能な注文住宅という選択肢

建売の諸費用や光熱費に妥協するなら知っておきたい住まいの本質

6000万円前後の新築一戸建てを検討する際、本体価格とは別に支払う諸経費の多さに驚く方は少なくありません。さらに、購入時の出費をなんとか抑えられたとしても、入居後の生活設計まで見据えておかなければ、数年後に家計のやりくりで行き詰まる危険性があります。

一般的に建売住宅は初期費用が安く抑えられるイメージを持たれがちですが、建物の断熱性能や気密性能が標準レベルにとどまるケースが多く、入居後の冷暖房費が想像以上に膨らみやすいのが実情です。

購入時の初期費用と、暮らし始めてから35年間で発生する光熱費やメンテナンス費用を合算した生涯トータルコストを比較すると、最初に少し初期投資を増やしてでも高性能な注文住宅を建てるほうが、最終的な手残りの資金を守れるという逆転現象が起こります。

以下に、建売住宅と高性能な注文住宅における入居後のランニングコストの違いをわかりやすく整理しました。

コスト項目一般的な建売住宅(築後35年間)高性能な注文住宅(築後35年間)
毎月の光熱費(平均)高め(断熱性能が標準的なため)非常に安価(高気密・高断熱仕様)
10〜15年目の外壁修繕費150万円〜200万円(標準建材)50万円〜100万円(耐久性の高い部材)
火災保険料(構造による)割引率が低い場合がある省令準耐火構造などによる大幅割引
快適性と健康面の恩恵部屋ごとの温度差が発生しやすい年中快適で医療費の抑制にも貢献

このように、初期の資金計画の段階で見えにくい「住み始めてから垂れ流しになるお金」にこそ、家づくりの真の成功のカギが隠されています。

断熱等性能等級6や耐震等級3の基準をクリアしたデザイン住宅は、単に災害に強く冬暖かく夏涼しいというだけではありません。日々の電気代を最小限に抑え、将来的に必要となる大規模な修繕費用の発生を大幅に遅らせるアセット防衛の役割を果たします。

関西圏の厳しい気候やエリアの特性を知り尽くした一級建築士事務所である株式会社ユーロプランニングは、単におしゃれな空間をつくるだけでなく、お客様が30年先も笑顔で暮らせる資金計画と高性能デザイン住宅を両立させています。

初期に発生する数百万の諸費用や手付金の準備に頭を悩ませ、妥協して建売住宅を選ぶ前に、生涯トータルコストのシミュレーションを行い、自由設計で家族の未来を守る住まいを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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